拍子に忠実に弾くには

今回は、『陽気な気分で』を弾くうえで大切に考えたことの一つ「拍子に忠実に」ということについて、詳しくまとめてみます。

この『陽気な気分で』は古典派の時代の音楽です。

なので、テンポを揺らすことなく、拍子にきちっと合わせた弾き方がこの曲らしさを出すことになると考えています。

そのあたりをまとめていこうと思います。

16分音符の連なり、流れないように

↓動画でも見ていただけます。

私が初めに「これはいけない!」と気づいたのが、冒頭にあるような16分音符の連なりです。

↓こちらが冒頭部分です。

このような16分音符の連なりが多く出てくるわけですが、弾くときにどうも流れてしまうんですね。

タカ タカタカタン

ではなく、

タラ タララララン

という感じ。

そして、全体的に微妙に速い。正確な16分音符になっていないんですね。

ロマン派以降の音楽なら、16分音符部分のまとまり感を持って1拍目に少し重みを出して流れるように弾くのがよいように思います。

でも、古典派の音楽。

この弾き方は違う!と思いました。

2拍子を正確に

複数のメロディーの重なり合いでできているようなバロック音楽から時代が進み、古典派の音楽は、メロディーと伴奏が区別されたのが特徴とされています。

伴奏が明確になると、拍子もとても重要なものになりますね。

この曲は2拍子なので、強拍、弱拍をきちんと意識して弾くことが重要です。

そして、16分音符は、1拍の中で正確に4つを鳴らすことが必要になります。

ここがふわっとしたものになると、拍子が崩れてしまうんですね。

とても重要なポイントだと考えています。

メトロノームを使って

(動画:3分13秒~)

正確さを求めるなら、やはりメトロノーム

私もメトロノームを使って練習をしました。

16分音符を正確に弾きたいので、メトロノームを8分音符で鳴らしてそれに合わせるようにしました。

メトロノームを楽譜通りの16分音符のままで鳴らして合わせるのは、拍子を分割した音すべてに合わせることになり、合わせるべき起点が分からなくなって結局合わせられないということになります。

なので、拍子の頭とその裏拍に合わせるようにしました。

ですね。

正確な16分音符を感じるために、時々16分音符で鳴らして聞くことは、行うようにしました。

弾き方にも注意

弾くときにも、1つ1つの音を独立させるように意識して弾くとよいと考えます。

スラーがかかっていて、1つのまとまりとしてとらえますが、一音一音をはっきりと弾くということですね。

流れないように弾くには、大切な意識の持ち方だと考えています。

左手部分とずれないように

(動画:7分34秒~)

左手部分とのずれが起きやすいのはB楽節のはじめのところです。

↓こちらの2小節目です。

右手は16分音符の連なり。左手は付点のリズムになっています。

右手の4つ目の16分音符と左手の2つ目の音符の16分音符が、ぴったり合わなければいけませんね。

それが、演奏の流れの中ではずれてしまうことがあります。

注意が必要ですね。

この部分だけを取り出して、「16分音符の4つ目に左の音を合わせる」ということを何度もしました。

これも、まずは16分音符の正確性が問われる部分だと思います。

それに左手を合わせるということですね。

まとめ

私はロマン派以降、特に近現代の時代の音楽が好きで、そのころの音楽を弾くことが圧倒的に多くあります。

なので、「拍子に忠実に」弾くということが、だんだんルーズになってきていたようです。

この『陽気な気分で』でそのことに気づかされました。

どの時代の曲にも対応できる、使い分けられる確かな技術はとても大事ですね。