「かっこうワルツ」C楽節の解説

今回は、「かっこうワルツ」C楽節についてまとめていきます。

演奏のポイントとして私が考えたのは、

メロディーを浮き立たせること

です。

かっこうの鳴き声を背景にメロディーが流れている

という状態だと捉えています。

また、

メロディーが保持音になっている、というのも演奏上の大きな特徴ですね。

この2つのことについて書いていきます。

メロディーをはっきりと聞こえるように

⇩動画でも見ていただけます。

C楽節のメロディーは、全部で32小節あり、「16小節+16小節」という構成になっています。

「かっこう かっこう」という鳴き声とともにメロディーがあるということで、少々情報量の多い状態になっています。

そうした中で、メロディーをはっきりと聴かせる必要がありますね

はじめの8小節について

(動画:51秒~)

⇩こちらがC楽節冒頭のメロディーです。

付点2分音符と4分音符でメロディーが作られていて、さらに付点2分音符がタイでつながっています。

のびやかな雰囲気を感じますね。

4分音符部分にはスラーがかかっていますが、そこだけではなく、終わりの付点2分音符4つの部分も、ソ↘ミはスラーがかかっていますね。

そのようなメロディーの状況から、

かっこう鳥が空を悠々と飛んでいるのかな‥?

とイメージします。

強弱記号については、まずmpではじまり、そのあとクレッシェンドし、最後はデクレッシェンドになっています。

大きく弧を描くようなイメージで弾きたいところですね。

次の8小節について

(動画:3分35秒~)

⇩続く8小節はこのようなメロディーになっています。

こちらもやはり付点2分音符と4分音符でメロディーが作られていて、付点2分音符はタイでつながっています。

引き続きのびやかなイメージで弾きたいところですが、強弱記号はmfになりアクセントもついていて、悠々と空を飛んでいるのとは少し違った印象を受けます。

また、後半の16小節では、この部分は1オクターブ下の音域になっています。

終わりは4分音符のみで、残りの部分は「かっこう かっこう」という鳴き声の音になっています。

悠々と飛んでいたのが戻ってきて落ち着き、鳴きはじめた

といった雰囲気です。

4分音符で終わるところは、木の枝にとまった、というイメージでスッと音を止めたいですね。

「かっこう かっこう」となく部分は強弱記号はpになっています。

再びC楽節の冒頭へ戻る”つなぎ”の意味合いもあるのではと考えられ、静かに弾きたいところです。

こうしたちょっとした変化も見逃さず弾き方に反映させたいですね。

保持音の弾き方

⇩動画でも見ていただけます。

C楽節はメロディーの音を保持した形で「かっこう かっこう」という音を弾くことになります。

保持音は「かっこう・・」の音より下の場合と上の音の場合があります。

⇩C楽節冒頭の保持音の部分です。

⇩次の8小節の保持音部分です。

重要なのは「手首の回転」です。

まず大事なのは、保持している1の指、もしくは5の指を固めてしまわないようにすることです。

キチンと音が出る最低限の力で弾き、その状態を保ちます。

そして、「かっこう かっこう」の部分は、手首の回転で音を出します。

「かっこう かっこう」を弾く指は、音を出すための最低限の力で形を作ります。

その形のまま、手首を回転させて音を出します。

指を動かして音を出すのではない、ということですね。もちろん多少は動きますが。

例えば・・「1の指で音を保持して、3と5の指で「かっこう・・」の部分を弾いて・・」と別々に考えるのではなく、

手全体を連携させて動かす

ということです。

これにはもちろん肩や腕も含まれます。

手首の回転は肘関節で行います。

肩は、肘関節を働かせられるようしっかりと腕を持ち上げておかなければいけません。

こうした総合した働きで弾くことになります。

まとめ

今回はC楽節についてまとめました。

A、B楽節とは違った雰囲気の部分です。

どんな情景か思い描くと弾き方が定まってくると思います。

具体的にイメージできるとよいですね。

少し難しいのは、保持音があること。その弾き方についてもまとめました。

保持音とそれ以外に弾く音の状況によって弾き方が変わってくるとは思いますが、

腕全体の機能を連携させる

ということは変わりがないと考えます。

今回のことが参考になればと思います。