「かっこうワルツ」A、B楽節の解説

今回は、「かっこうワルツ」のA、B楽節について、どのようなことを大切に弾いたのかをまとめていきます。

曲全体としては、以下の3点を大切に考えていました。

  • 3拍子をきっちりとキープ
  • 「かっこう」という鳴き声を常に意識する
  • C楽節のメロディーを浮き立たせる

このことを踏まえたうえで、楽節ごとに細かく見ていこうと思います。

3つ目の内容はC楽節のことになりますので、また次回にお話しします。

A楽節

⇩動画でも見ていただけます。

A楽節は、4小節の前奏を含め20小節になります。

前奏を除いた16小節は8小節ずつにまとめられますが、同じことの繰り返しになっています。

8小節をさらに分けると、4小節ずつにまとめられます。

⇩前奏後最初の4小節です。

メロディーの音の変化について

(動画:1分06秒~)

はじめに、メロディーのことについてまとめます。

A楽節は、まず「ミ↘ド ミ↘ド」という単音の動きから始まり、次に、重音や8分音符を含んだ形になります。

これで最小単位のまとまり4小節間になります。

次の4小節は、同じ形が音を変えて出てきます。

A楽節のメロディーは、この繰り返しでできています。

はじめの単音の部分と次の重音や8分音符の部分は、少し変化をつけたいところです。

私のイメージとしては、

単音の部分:かっこうが1羽で鳴いている
重音などの部分:複数で鳴いている

こんな印象です。

実際、強弱記号もp→mpになっています。

そして曲が進むにつれて、

p→mf
mp→f
p→f

と変化していて、だんだん差が大きくなっています。

微妙な大きさの変化をつけることはとても難しいですが、

単音部分より重音などの部分の方を大きな音にする

ということは明確にした方がよいですね。

伴奏部分について

(動画:4分19秒~)

左の伴奏は、ワルツの「ズンチャッチャ」ですね。

1拍目と2拍目はスラーでつながっています。

実は、私の使用した楽譜はペダルを使うようになっていて、1拍目で踏み2拍目で離すという形で記号があります。

私は使わないで弾いていますが、つまり、

1拍目と2拍目はきちんとつなげて弾いてね!

ということですね。

1拍ずつ離して弾く状態とスラーで弾く状態では雰囲気が変わります。

スラーが書かれ、なおかつペダルの記号もある、というところでは、ここはきちんとつなげて弾かなければいけないですね。

そして、3拍子をきっちりとキープすること。

メロディーに流されることなく3拍子を保つことで、先にも書いた

「まず1羽が鳴き、次にみんなで鳴く」

という様子の変化がはっきりと示されるように思います。

あくまでも主役はメロディー。伴奏はそれをしっかりと支える

といったことになるでしょうか。

B楽節

⇩動画でも見ていただけます。

B楽節は30小節になります。

大きく16小節と14小節の2つに分けられます。

さらに細かく分けると、4小節ずつに分けられます。

前半は4小節ずつ4つで16小節。

後半は4小節3つ+2小節で14小節です。

最小単位の4小節は、それぞれ違うメロディーになっています。

このB楽節は、様々なメロディーで構成されているといえますね。

前半部分と後半部分は、音域が違うところがりますが、ほぼ同じメロディーになっています。

特徴は2小節にわたるトリルの部分ですね。2か所あります。

イメージとしては、

「かっこう かっこう」という鳴き声をバックにして、鳥たちが様々な鳴き方でさえずっている

といった感じ。

メロディーが移り変わっても「かっこう かっこう」とバックで鳴いている。

強弱を見てみると、「かっこう かっこう」という「ミ↘ド ミ↘ド」の部分はpになっています。

それに続く8分音符の部分は、mfやfになっています。

⇩「かっこう かっこう」から続く部分はこちらです。

こうしたことからも「かっこう かっこう(ミ↘ド ミ↘ド)は背景の音なのかなと感じます。

背景であっても主役の「かっこう」です。

大切に弾きたいですし、左の「ズンチャッチャ」の3拍子にきっちり合わせて安定したリズムを刻みたいですね。

トリルについて

(動画:3分38秒~)

B楽節には2小節にわたるトリルが2か所に出てきます。

この部分について少しまとめます。

指使いについて

指使いは、私が使用した楽譜では「1、3」で弾くようになっていて、私もこの指で弾いています。

他の方の演奏を見てみると、「2、3」の指で弾いていることが多いようですが、私は弾きにくいと感じました。

「1、3」で弾くと、指はほとんど動かす必要がなく、手首の回転だけで弾けるのですね。

どちらでなければダメということはないので、いろいろと試して弾きやすい指使いを探すとよいと思います。

トリルは3小節目の頭まで

(動画:5分17秒~)

2小節にわたるトリル、と書きましたが、厳密にいうとこのトリルは3小節目の頭まで続いています。

⇩楽譜はこのようになっています。

3小節目の最初の音はきちんと弾かなければいけないですね。

左手の方も3小節目の1拍目に音が書かれています。

ここも注意が必要です。

まとめ

今回は、「かっこうワルツ」のA楽節とB楽節について大切に考えたことをまとめました。

メロディーの構成がどのようになっているのかを考えて、弾き方を決めていくとよいのではないかと思います。

この曲は情景をイメージしやすいのではないかと思います。

なので、この部分はこんなイメージ、この部分はこういう感じ・・と具体的に考えやすいように思います。

そうしたことを丁寧に行っていくと、具体的な弾き方に結びついていくのではないでしょうか。