テュルク作曲『陽気な気分で』

陽気な気分で

今回は、テュルク作曲『陽気な気分で』を紹介します。

短い曲ですが、歌い踊っているような朗らかな楽しいイメージを感じます。

使用楽譜は、『きらきらピアノ 子どものピアノ名曲集』3巻(全音楽譜出版社)です。

3巻の難易度は「バイエル終了程度」となっているので、この曲もそのくらいと考えてよさそうです。

私は持っていないのですが、バスティン・メソッドの併用曲集『プレ・ソナチネ』(東音企画)にも収載されています。

そちらは題名が「のんきな朗らかさ」となっています。

訳し方で雰囲気が変わりますね。

原題はドイツ語で「Sorglose Heiterkeit.」。Google翻訳では「気楽な明るさ」と訳されます。

「陽気な気分で」基本情報

題名陽気な気分で(Sorglose Heiterkeit.)
作曲者/国ダニエル・ゴットローブ・テュルク(1750-
1813)/ドイツ
時代区分古典派
調性ハ長調
楽式二部形式
拍子4分の2拍子
速度表示Allegro

小節数は26。演奏時間は30秒ほどでしょうか。

この曲は、テュルクが残した教本「簡単で楽しい120のハントシュトュック」の中の1曲とのことです。

先に挙げた『プレ・ソナチネ』(東音企画)には、この教本の曲がたくさん収められています。

演奏のポイント

演奏するうえで大切に考えたのは、次の3点です。

  • 拍子に忠実に
  • スラーとそれ以外の部分とのメリハリをつける
  • 間奏部分を印象的に

拍子に忠実に

まず一つ目、「拍子に忠実に」についてです。

この曲の時代区分は「古典派」となります。

この時代の曲の演奏では、ほとんど拍子を揺らすことなく弾きますね。

この曲も、拍子にきちんと合わせて演奏することで、この時代の曲らしさが現れるのではないかと思います。

スラーとそれ以外の部分とのメリハリをつける

二つ目は「スラーとそれ以外の部分とのメリハリをつける」ということです。

この曲は、所々にスラーが書かれていますが、そのスラーの部分とそうでない部分をしっかりと弾き分けるとよいと考えます。

そうすることで、題名通り「陽気な」雰囲気を表現できると思っています。

さらに、スラー以外の部分はスタッカートで弾きたくなりますね。

実際にはスタッカートは書かれていませんが、その方が、軽やかで楽しい雰囲気を感じられるように思います。

どの程度の弾き分けをするか‥。

スタッカートのように弾くのか。あまり短くしすぎず柔らかい雰囲気を出すのか‥。

いろいろと弾いてみて考えることが必要ですね。

間奏部分を印象的に

最後は「間奏部分を印象的に」ということについてです。

この曲は、再びA楽節のメロディーが始まるところで2小節の間奏があります。

たった2小節ですが、rit.、フェルマータがあり、雰囲気ががらりと変わります。

この部分があることで全体が引き締まり、聴く人を引き付ける魅力的な曲となっているように感じます。

そうしたことから、丁寧に印象的に弾けるとよいと思います。

まとめ

今回は、『陽気な気分で』を弾くうえで大切に考えたことを全体的にまとめました。

短い曲ではありますが、どう弾くかで聴く人の印象は変わりますね。

魅力的な曲になるよう、1つ1つを大切に弾きたいなと思います。