今回は、ホースレイ作曲「フィナーレ」を紹介します。
楽譜は、「ピアノ小曲集1」(音楽之友社)に収載されているものを使っています。
この曲の難易度としては、ブルグミュラー後半からソナチネにかけてくらいかなと思います。
それでは、以下にもう少し詳しくまとめていきます。
「フィナーレ」基本情報
| 題名 | フィナーレ(FINALE) |
| 作曲者/国 | ホースレイ(1774-1858)/イギリス |
| 時代区分 | 古典派 |
| 調性 | ト長調(転調あり) |
| 楽式 | 複合3部形式 |
| 拍子 | 2/4拍子 |
| 速度表示 | Allegretto ♩=100 |
小節数は74。演奏時間は1分40秒くらいでしょうか。
題名は「FINALE」。最後、最終回など「これで終わり」という意味ですね。
速度表示は「Allegretto」で「やや速く」という意味。
メトロノーム表示もあり、「♩=100」となっています。
また、私が使用した楽譜には、速度表示の隣に「いきいきと」と書かれています。
明るく楽しく、いきいきとした雰囲気で最後を飾る
そんなイメージで演奏しました。
全体を通しての演奏ポイント
ポイントは2つあると考えています。
1.8分音符と16分音符の弾き分け
2.スタッカートと2音のスラーを丁寧に
8分音符と16分音符の弾き分け
この曲は、8分音符と16分音符でできていると言ってもいいくらい、ほとんどこれらの音符しか出てきません。
8分音符→16分音符
16分音符→8分音符
こうした行き来が頻繁にあります。
注意したいのが、8分音符が続く中に時々短めに16分音符が混ざるような形。
こうした場合にありがちなのが、「16分音符が流れてしまう」ということです。
16分音符が装飾音符のようになってしまうんですね。
そうならないためには、しっかりと2拍子をカウントしながら弾くこと。
この曲の場合は、8分音符が多いので8分音符でカウントをした方がよいかと思います。
練習の段階では、メトロノームも使いながら弾くとよいですね。

このことについては、別記事で練習法なども加えてさらに詳しくまとめようと思っています。
スタッカートと2音のスラーを丁寧に
こちらで⇩音声でも聴いていただけます。
この曲は、全体的にスタッカートが多いです。
特にA楽節は、8分音符はほぼスタッカート!
このスタッカートをどのように弾くは大切ですね。
私自身は、「いきいきと」と書かれているところから、やわらかいイメージではなく硬めの音で弾くようにしています。
また、2音のスラーも多いなという印象です。
2音のスラーというと、例えばこのようなものです。

こちら、実際に曲の中に出てくる形なのですが、赤で囲まれているところが2音のスラーですね。
弾き方は、はじめの音を強調して少し大きめにし、2つ目の音はスタッカートがなくても短めにするのが基本です。
B楽節の冒頭にはこのような2音のスラーがあります。

この場合も、はじめの音を少し強調し、2つ目の音を短めに弾きます。
⇩こちらは2音のスラーとは少し違うのですが、よく出てきます。

16分音符から次の8分音符にかけてスラーがかかり、8分音符はスタッカートになっています。
8分音符までをひとまとまりにとらえて、8分音符のスタッカートに入っていくようにすることが大切ですね。
こうしたことを丁寧にくみ取って弾くことでメリハリが生まれ、速度表示の隣に書かれている「いきいきと」した演奏に近づけることができます。
こちらで⇩音声でも聴いていただけます。
今後の投稿予定

今回の曲は、弾き方が少々難しいなと感じる部分があるので、楽節ごとにまとめるのではなく、難しいなと感じた部分を取り上げてまとめたいと考えています。

1つは、「演奏のポイント」の2つの中の1つ「8分音符と16分音符の弾き分け」について。
もう1つは、B楽節に出てくる「スラーの中で同音を弾く場合、音が切れないように弾くには」ということについてです。

ということで、次回は「8分音符と16分音符の弾き分け」についてまとめます。
来週お送りする予定です。少しお待ちください!
