跳躍の部分の音を外さず弾くために

ご紹介したビッグバンド風アレンジの『ジングル・ベル』。

この曲の中で弾くのに少し苦労したこととして「跳躍」があります。

「跳躍」はピアノを弾く際よく出てくる形ではありますが、音を外さないかとドキドキしてしまう部分でもありますよね。

今回は、ご紹介した曲に出てくる形を取り上げて、弾き方についてまとめていきたいと思います。

「跳躍」もいろいろ 今回は・・

「跳躍」と一言でいっても、実際には様々な形がありますね。

少し書き出してみると・・

  • 跳躍しながらどんどん音が移動していく
  • 跳躍が続くけれど弾く場所は変わらない
  • 一部のみだけれど大きく跳躍する
  • 和音の跳躍

などなど・・いろいろなパターンがあります。

曲に出てくるのはこの形

⇩これ以降の内容は、動画でも見ていただけます。

今回の曲に出てくるのは

弾く場所は大きく変わらないけれど、跳躍が続き、和音が混ざっている

というものです。

⇩こうした形ですね。

単音の方が動いていて、和音は同じ音が続きます。

そして、和音は2度や3度の音程で音が近い。

また、音が飛んでいるといっても、ほぼ1オクターブ内に収まっています。

ほとんどがこのような形。それほど弾きにくいということはありません。

弾くのが大変だったのは・・

私が少し難しいなと感じたのはこちら⇩。出てくるのは1か所のみ。

こちらの大きな特徴は、次の2つです。

  • 和音が6度と離れている
  • 跳躍の範囲が1オクターブを超えている

和音の音が離れているので、手全体をしっかりと使わないと弾けないんですね。

さらに、跳躍の範囲も広いので、動きも大きくなる。

こうしたことが弾きにくさに結びついているのですね。

弾き方のポイント

それでは、何に注意して弾いたのか。

そこをまとめていきます。

注目したいのは、

和音部分は同じ音が続く

ということです。

音が変わっていくのは、単音の方だけなんですね。

このことは、ほかの部分と同じです。

違うのは、6度の和音になっていて、跳躍の範囲が1オクターブを超えてしまっていることだけ。

ということでは、

基本的な弾き方は同じ

と考えます。

和音部分を弾く形をできるだけ崩さずに跳躍している単音を弾く

という弾き方をします。

手首の動きに注目

弾き方は同じ、といっても、ほかの部分とは違う!

音域が広いので、どうしても鍵盤から指は離れます。

これはどうしようもないですね。

それでも、できるだけ弾くべき鍵盤から動かないようにすることが大切になります。

そのためには、手首の動きが重要ですね。

手首を左右にスライドさせるような動きをします。

⇩この部分を弾いてみました。

かなり手首が左右に動いているのがわかるでしょうか?

和音の下の音(上の楽譜の赤丸なら「ミ」、青丸なら「レ」)を軸にして動かすような形です。

1小節目は、単音が低いソまで飛ぶので、赤丸の「ミ」の位置からどうしても指が離れてしまいますが、2小節目は青丸「レ」の位置を保っています。

その音は鍵盤から指を離さないようにする、ということですね。

跳躍している単音が離れているので、和音を弾いた場所から動かしてしまいがちかもしれません。

そこを、意識的に動かさないようにする、ということです。

これでかなり音を外してしまうことは減るのではないでしょうか。

うまく弾けない時は分析が大事

どうもうまく弾けない、となった時、その部分を細かく見直してみることはとても大切です。

  • 音の動き
  • 指使い
  • 前後の流れ
  • 他の部分との共通点、相違点

どこがどう弾けないのか、どう弾きたいのか。

こうしたことを具体的にとらえることで、弾き方が見つかっていくはずです。

何度も繰り返して弾くだけではなく、分析する、ということが必要ですね。