クリスマスも近いということで、今回はクリスマス曲です。
定番曲の『ジングル・ベル』をアレンジしたものをお送りします。
楽譜は『ピアノ・ソロ クリスマス・ロマン・ピアノ (福井ともみ・編曲)』(中央アート出版社)というクリスマス曲集の中の1曲です。
様々な難易度の曲が収載されていて、3段階で表示されていますが、この曲は「3」となっていて曲集の中では難易度の高い部類に入っています。
弾いてみた感覚としても、ブルクミュラーの後半に入っていないと難しいのでは・・と感じました。
この楽譜集、私がむか~し昔に買ったもの(20年位前かな?)で、現在は絶版のようですね。
編曲者の福井ともみさんは、現役のジャズピアニストとして活動されているようです。
この曲は、”ビッグ・バンド風”のアレンジということです。
楽譜の上部に「演奏アドヴァイス」として書かれている部分がありますが、
華やかなクリスマス・パーティー。きらびやかな衣装、カクテル・ドレス、大勢の男女。ビッグ・バンドの演奏。
とあります。
『ジングル・ベル』基本情報
| 題名 | ジングル・ベル |
| 作曲者/国 | ピアポント/アメリカ |
| 時代区分 | 1857年作曲 |
| 調性 | ヘ長調 転調あり(このアレンジでは) |
| 楽式 | 二部形式 |
| 拍子 | 4/4拍子 |
| 速度表示 | Swing 二分音符=96 |
小節数は64。演奏時間は1分45秒くらいでしょうか。
楽譜に「粋な感じで、スウィングさせて」とあるので、そのあたりを意識しながら弾いてみました。
明るく楽しく、ちょっとおしゃれな感じになっていればいいなと思います。
演奏のポイント
それでは、演奏する上で、私が大事だなと感じたことをまとめていきます。
まずは
ビッグ・バンド風アレンジ
ということですね。
ビッグ・バンド(Big Band)とは・・
ジャズやダンス音楽を演奏する大編成の楽団。ブラス(トランペット、トロンボーン)、リード(クラリネット、サクソフォーン)、リズム(ピアノ、ギター、ベース、ドラムズ)の3つのセクションからなり、ブラスとリードはそれぞれ数人のプレイヤーが合奏するから、全体として15-20名ぐらいの合奏団となる。
『音楽用語辞典』(全音)「ビッグ・バンド」より
大人数の合奏団なんですよね。
なので、全体的に音は大きめ。迫力も感じさせるように弾きたいと考えました。
そして、ジャズだということ。
楽譜にも「Swing」とあり、8分音符2つの「タカ」のリズムを真ん中を休符にした3連符「タッカ」で弾くように指示があります。
左が大事!
左手はずっと拍子を刻んでいます。
ズンチャ・ズンチャ・・・
といった形です。
こうしたアレンジを弾くときには、これがやっぱりとっても大事だと感じますね。
リズムを一定に保つこと。
そして、下からしっかり支える感じで、音もはっきりと出すように意識しました。
ビッグ・バンドの3つのセクションのうち、「リズム」が担当する部分ですよね。
具体的な楽器としては、ベースをイメージして弾いています。ズンチャの「ズン」の部分ですね。
ビッグ・バンドではどの楽器?
実際にビッグ・バンドが演奏した場合、この部分はどの楽器が担当するのだろう・・?
こうしたことを考えながら弾くことを大事にしました。
以前、少しアレンジの勉強をしたときに先生の言われた
もともとピアノ曲ではないものをピアノで再現するようなアレンジするときには、この部分は何の楽器の音、というイメージをもってアレンジするとよい
という話を思い出します。
今回の曲の場合、「ビッグ・バンド風」アレンジということなので、なおさらここはどの楽器が担当するのか、を考えることは大事だなと感じます。
そうすることで、弾き方が具体化されますよね。
私としては、大きくとらえると、前半はリードセクション、後半はブラスセクション中心にメロディーを演奏しているとイメージしています。
実際にはピアノで弾くわけで、ピアノの響きだって大事にしたいですし、あくまでも「風」ということではあるので、あまりにきっちり細かく決める必要はないと思います。
でも、ただ弾くのではなくイメージを持っておくと、よりビッグ・バンドの雰囲気に近づけられると思いますね。
以上、この曲を演奏するにあたって私が考えたことです。
参考になればうれしいです。