今回ご紹介している「星明りのワルツ」。
「ワルツ」ということで、左手でず~っと「ズンチャッチャ」を弾き続けることになります。
これ、なかなか辛いものがあります・・
手首、特に親指から続く部分が痛くなりやすいのではないでしょうか。
私自身、痛くて弾けないなんてことはないのですが、少し違和感を感じます。
なので、楽に、楽に・・と考えながら弾いています。
具体的にどう考えているのか、少しまとめてみようと思います。
⇩動画でも観ていただけます。
痛くなるのはなぜ?
(動画:43秒~2分00秒)
なぜ痛くなってしまうのか‥
それは、手首を固めて弾いてしまうからですね。
理由は2つ
- 「チャッチャ」が和音
- 「ズン」と「チャッチャ」が近い
この曲の「ズンチャッチャ」。「チャッチャ」の部分は、重音だったり三和音だったりしています。
つまり和音になっているわけですが、すべての音をきちんと出すためには、やはり少し力が必要で、しかも指を立て気味に弾くことになります。
そうした弾き方が、手首に負担をかけていると考えています。
そしてもう1つは、「ズン」と「チャッチャ」の弾く位置が近いこと。
なので、「ズン」を弾いた形のまま「チャッチャ」を弾くことになります。
手首がリラックスすることなく、そのまま弾いてしまうんですね。
「ズン」と「チャッチャ」が近い とは?
(動画:2分01秒~3分05秒)
「ズン」と「チャッチャ」が近い、についてもう少し詳しくお話しすると・・。
こちら⇩をご覧ください。
曲の冒頭4小節です。
2種類の「ズンチャッチャ」がありますが、どちらも「ズン」と「チャッチャ」が近いのがわかるでしょうか。
1つは「ソシレ」を「ソ」と「シレ」に分けています。
もう1つは「レファラド」を「レ」と「ファラド」に分けています。
「ソシレ」はト長調のⅠの和音。「レファラド」はⅤの和音。
どちらも基本形です。十分に一度に弾ける音を「ズンチャッチャ」の形に分けているんですね。
なので、手首の位置を全く動かすことなく弾けてしまいます。
それが手首を固めてしまうことになり、痛くなることにつながっていると考えています。
手首が痛くならないようにするには?
(動画:3分06秒~4分42秒)
では、手首が痛くならないようにするにはどう弾けばいいのか。
それは、手首を固めないように弾く、ということですね。
弾く際に、手首の位置を変えて弾きます。
具体的には・・
- 「ズン」:手首を小指側へ寝かせる
- 「チャッチャ」:手首を親指側へ寝かせつつ上げる
「ズン」はすべて小指で弾くことになります。
その時に、手首を小指の方へ回転させて、寝かせるようなイメージで弾きます。
「チャッチャ」は、親指側で弾きますね。
1,3の指、そして三和音は1,2,3や1,2,4で弾くことになります。
その時に、手首を親指側に回転させ、なおかつ和音の音をきちんと出すために、手首を上げて指を立て気味にします。
手首の回転や手首を上げる動きをすることで、手首を固めてしまうことを防ぎます。
手首に動きが出ることで、痛みを抑えることができると考えています。
親指側への回転は腕全体で
(動画:4分43秒~5分23秒)
親指側へ回転させること。実は、不自然な動かし方です。
実際、普段の生活の中でも、小指側へ回転させて手を返すことはあっても、親指側へ回すことはないですよね。
ではどうするのか。
手首だけを回すのではなく、肩から腕全体を上げて、親指側へ回転させるようにします。
そのためには、肩を楽~にしておく必要がありますね。
ピアノは脇を締めて弾かないもの
(動画:5分24秒~最後)
この「星明りのワルツ」は、曲全体の音域があまり広くありません。
左右の広がりでみても、1オクターブ半くらいの範囲。最大に広がっても2オクターブ半です。
脇を締めた状態でも弾けてしまうんですね。
そうした中、特に左は狭い範囲でず~っと「ズンチャッチャ」を弾き続けなければいけない。
それを楽に弾くには、
少し体を右へかたむけて、肩から動きを持って弾くようにする
必要があります。
体を右へかたむけることで、脇が開き、肩を自由に動かしやすくなるんですね。
そもそもピアノは脇を締めて弾くものではありません。
肩を後ろから大きく前へ動かして、脇に空間を持たせた構えで弾きます。
広い音域を自在に移動できるよう、肩を楽にして動かしやすくしておくわけですね。
音域の狭い曲でも、基本的なピアノの弾き方として、当たり前に捉えておく必要がありますね。
「ズン」と「チャッチャ」は離れていた方が弾きやすい!?
この曲は「ズン」と「チャッチャ」が近いため手首に負担がかかってしまう。
逆に離れていた方が弾きやすいな、と感じます。
弾く場所が離れている分、手首を固めていては弾けない。
次の音へサッと対応できるよう、手首はやわらかくしておく必要があります。
また、必然的に肩から動かすことになる。
なので、痛くなるようなことは少ないのではないかと思います。
ただ、「音をはずさないか」という心配は付きまといますよね。
どっちもどっち、かもしれないですね。